聖母マリアの慈愛に満ちた眼差しや恋多きヴィーナスの艶やかなポーズ。美しく、気品のある女性のイメージは古くから多くの人々を惹きつけてきました。画家たちにとってもまた、こうした女性を描くことは尽きることのない魅力をたたえた永遠のテーマだったのです。17世紀以降は、肖像画の流行とともに実在の女性が数多く描かれるようになります。豪華に着飾った貴婦人や身近な女性の飾り気のない美しさ、あどけなさの残る少女の可憐な姿は、聖母マリアや女神たちとともにヨーロッパ絵画の歴史を彩ってきたといえるでしょう。
このたびは、ポーランドの個人コレクションとしては最大級の所蔵数を誇るヨハネ・パウロII世美術館より、「女性」をテーマにヨーロッパ絵画の精華61点をご紹介します。時代によって、また地域によって異なる「カンヴァスに描かれた女性たち」をたどりながら、400年の時を越えて描き継がれたエレガントな女性たちの競演をお楽しみください。
2012年4月26日(木)─6月10日(日) | |
[開館時間] | 9:00─17:00(入館は16:30まで) |
[休館日] | 月曜日 *ただし4月30日は開館 |
[観覧料] | 一般1000円(800円)/シニア800円(600円) 学生800円(600円) *シニアは70歳以上の方、( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。 *18歳以下および高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在籍の方等は無料。 |
[出品概要] | ヨハネ・パウロII世美術館(ポーランド)所蔵の油彩画61点 |
[主催] | 山口県立美術館、読売新聞社、KRY山口放送 |
[後援] | ポーランド共和国大使館 |
[協力] | ルフトハンザドイツ航空 |
[企画協力] | ホワイトインターナショナル |
[問合先] | 山口県立美術館 〒753-0089 山口県山口市亀山町3-1 tel. 083-925-7788 |