ヨーロッパの絵画にはキリスト教の主題をもとにした作品が多く、なかでも聖母マリアは多くの画家たちの手によって繰り返し描かれました。本来は礼拝の対象だったマリア像ですが、次第に母親としての人間的感情が強調されるようになり、やがて理想の女性像あるいは母性の象徴として表現されるようになります。幼子イエスを見守る聖母マリアの眼差しは、うっとりするような優しさと気品にあふれています。
作品はすべてヨハネ・パウロII世美術館所蔵
Museum John Paul II. The Carroll-Porczyński Foundation