IV. ちいさなレディー

まだあどけなさの残る少女の肖像画は、16世紀頃まで、主に結婚の交渉のために描かれていました。やがて近代に近づくにつれて、若い女性の魅力を意識しながらも、その飾り気のない姿を捉えた肖像画が描かれるようになります。

《皇女アンナの肖像》

《皇女アンナの肖像》
ニコラ・ヌーシャテール
1567年

《美しいブルネットの女性の肖像》

《美しいブルネットの女性の肖像》
ウィリアム=アドルフ・ブーグロー
1898年

《ピンク色のドレスを着た少女》

《ピンク色のドレスを着た少女》
ライムンド・マドラーソ・イ・ガレッタ
19世紀後半 - 20世紀前半