山口県長門市三隅のアトリエで、戦争とシベリア抑留の体験を描きつづけた画家、香月泰男(1911-74年)。1947年にシベリアの収容所から帰国した香月は、その半年後に描かれた《雨〈牛〉》から、絶筆となった1974年の《渚〈ナホトカ〉》まで、一つまた一つと「シベリア」の記憶を紡いでいきます。四半世紀あまりのあいだに、57点の油絵に結実した「追憶のシベリア」。それらはいつしか「シベリア・シリーズ」と呼ばれるようになりました。
シベリアから帰国後、香月は愛する家族とともに生まれ故郷の三隅で穏やかな生活を送りました。しかし、平穏な暮らしのなかで、過酷な抑留の記憶がふいに目を覚まします。あの寒さ、あの疲労、あの絶望・・・。忘れたい、でも忘れられない、忘れてはならない惨めさと労苦の日々は、生涯、香月をとらえて離しませんでした。「シベリア・シリーズはこれで終わりにしよう・・・」そう思いつづけながら、最期まで「シベリア」から逃れられなかった香月泰男。シベリア・シリーズをとおして、その心の軌跡をたどります。

展覧会

生誕100年 香月泰男 ─追憶のシベリア─

2011年3月2日(水)—5月8日(日)

[開館時間] 9:00—17:00(入館は16:30まで)
[休館日] 月曜日 ※ただし3月21日は開館(翌22日休館)、4月26日から会期末まで無休
[観覧料] 一般600円(500円)/シニア500円(400円)/学生500円(400円)     
※シニアは70歳以上の方、( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。
※18歳以下、および高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在籍の方等は無料。
※前売券は、ローソンチケット(Lコード63348)および県内各プレイガイドでお求めください。
プレイガイドの詳細はこちらのページにてご確認いただけます。