並河靖之 《紫陽花図花瓶》 清水三年坂美術館蔵
靖之が得意とした艶やかな黒色釉を背景に、色づき始めた紫陽花と小禽を表す。濃淡をつけた青や紫の微妙なグラデーション、金属線の色や太さを変えて表現された葉や枝など、細やかな配慮が光る。
春田幸彦(1969年生まれ) 《有線七宝 錦蛇革鞄置物「反逆」》 2017年╱有線七宝、銀、銅
銅の器胎に銀の植線を貼り、ガラス質の釉薬で蛇のうろこを表す。明治工芸以来の有線七宝の技法を受け継ぎ、現代的に進化させている。
靖之が得意とした艶やかな黒色釉を背景に、色づき始めた紫陽花と小禽を表す。濃淡をつけた青や紫の微妙なグラデーション、金属線の色や太さを変えて表現された葉や枝など、細やかな配慮が光る。
銅の器胎に銀の植線を貼り、ガラス質の釉薬で蛇のうろこを表す。明治工芸以来の有線七宝の技法を受け継ぎ、現代的に進化させている。
どこから見ても本物の胡瓜のようだが、象牙を彫って彩色をほどこした牙彫。
鉄板をバーナーで熱し、ひたすら叩く。鉄と格闘して命を与える、鍛金による見事な造形。
髙橋賢悟(1982年生まれ) 《origin as a human》 2015年/アルミニウム
白桐材に染角・黒柿・黄楊・鉛・錫などを象嵌して、銀杏の枝にとまる鳩を表す。主題や構図に、国宝・徽宗(款)「桃鳩図」の影響がみられる。大正5年(1916)の第五十四回美術展覧会で一等賞金牌を受賞した。
驚くなかれ、皿も秋刀魚も一体の一木造り。
油絵の具による彩色がいっそうのリアリティーを生みだしている。
大竹亮峯 (1989年生まれ) 《飛翔》 2017年╱榧、竹、和紙
生きた蛇をかたどった自在置物は江戸時代以来多数つくられてきた。これは斬新な発想による、骨格が自在に動くもの。
高瀬好山 《飛鶴吊香炉》
角が欠けひび割れた古い墨のようにみえるが、実は漆で作られた印籠である。ひびや欠けも故意につけられたもの。是真得意のトリックアート。
更谷富造(1949年生まれ) 《遊景》 2017年/石、漆
佐野 藍(1989年生まれ) 《Python xxx》 2017年/大理石
数ミリの輪や針状の小さな陶土のパーツを土台に繰り返し貼り付けることで成形。その後数回の焼成を経て出来上がる。驚異的な細部の集積による陶芸作品。